21th.Aug.2015
80歳あたりが自分の投資家人生で最大のピークになるような投資家になれるといいなと。
個別株は商品先物や為替より銘柄数も多く変数もたくさんあるのでいろいろ比較ができて楽しい。今回は個別の決算内容やセクター間差異に時間と気を使いすぎて、マクロの変化に鈍感になってしまったのが反省。いろいろサインはあったなと。空売りで取れなかった。マクロの定点観測をしっかりルーティンに組み入れよう。そうしよう。
本土市場:8月17日週の回顧(13:52)
本土市場では上海総合指数が1週間で11.5%安と3週間ぶりに急反落した。週初の17日は国有企業改革の進展や中国政府による株価対策(PKO)を期待する買いで続伸スタート。上海総合指数は翌18日に一時節目の4000ポイント台を回復する場面もあったが、ここから高値警戒感で一気に売りが膨らみ急落した。19日にいったん反発したが、その後も預金準備率引き下げ観測の後退や景況感の悪化を嫌気して売りが続いた。21日には1カ月半ぶりに一時3500ポイントを割り込んだ。
終値 騰落率 週初来 年初来
08月17日 [月] 3993.67 +0.7% +0.7% +23.5%
08月18日 [火] 3748.16 -6.1% -5.5% +15.9%
08月19日 [水] 3794.11 +1.2% -4.3% +17.3%
08月20日 [木] 3664.29 -3.4% -7.6% +13.3%
08月21日 [金] 3507.74 -4.3% -11.5% +8.4%
(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎NY外為:ドル下落、世界の波乱で米利上げ見通し不透明
21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米利上げの時期がいつになるのか不透明感が漂う中、トレーダーらは現実を見つめ直している。
ユーロや円など低金利国の通貨は対ドルで上昇した。9月の米利上げ観測は後退している。週間ベースのドルは6月以来で最大の値下がり。米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、7月28-29日開催)の議事録で、当局者は利上げに必要な条件が満たされてないと考えていることが示唆された。
みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨーク在勤)は「ドルには引き続きFOMC議事録が影響している」と述べ、「円とユーロは金利差により敏感に反応する。そして米国の金利は低下しつつある」と続けた。
ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%下げて1199.83。ユーロは対ドルで2カ月ぶり高値の1ユーロ=1.1386ドル。前日比で1.3%、週間では2.5%それぞれ上昇した。円は1.1%上昇して1ドル=122円04銭。週間ベースでは1.8%上げた。
原油価格が下落し、新興市場が低迷しているため、キャリートレードの解消から低金利通貨が下支えられてる。
シュローダーズのエコノミスト、アザド・ザンガナ氏は「欧州の低金利を背景にユーロがキャリートレードの資金調達通貨となってきた」と指摘。「新興市場通貨が売られ、投資家はキャリートレードを解消し、ユーロのショートポジションの手じまいを迫られている」と続けた。
利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げ確率は34%と、19日の約50%から低下した。
原題:Dollar Falls as Investors Confront Fed Reality Amid Global Rout(抜粋)
◎米国株:大幅安、ダウ平均調整局面入り-世界株安の流れ
21日の米国株市場では主要株価指数が大きく下落。世界的な株売りの動きを引き継ぐ形で多くの個別銘柄や業種に売りが出た。週ベースでは4年ぶり大幅安となった。
既に弱気相場入りしたエネルギー株に加え、半導体株 も直近の高値から20%超の下げとなり弱気相場入りした。個別銘柄ではアップルも弱気相場入り。またダウ工業株30種平均は最高値からの下落率が10%となり、調整局面入りした。このほかバイオテクノロジーや小型株、メディア、運輸、資源株も調整局面入りとなった。
S&P500種株価指数はこの日3.2%安。週間では5.8%安となった。1日の下落率、また週間の下落率でも、約4年で最大。S&P500種は今年の大半において同指数を支えてきた取引レンジの下限を割り込み、5月に付けた最高値から7.5%の下落となった。
クインティアム・アドバイザーズの最高経営責任者(CEO)兼ポートフォリオマネジャーのジョージ・ハッシュバーガー氏は「今年は大半において楽観する向きが多かったが、ここ48時間は悲観的な見方に変わっている」とし、「押し目買いを入れるというよりも、昨年10月のような状況だ」と続けた。
S&P500種 株価指数は前日比3.2%安の1970.89と、昨年10月以来の安値。2月以降初めて2000を割り込んだ。ダウ工業株 30種平均は530.94ドル(3.1%)下げて16459.75ドル。ナスダック100指数は4.3%安。
小型株で構成するラッセル2000指数は1.3%下落した。
シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数(VIX )は週間ベースで過去最大の上げとなった。
米国株はこの日、世界的な株安の流れを引き継ぐ形となった。ストックス欧州600指数は3.3%安。4月以降の下落率は約13%に達した。MSCIオールカントリー世界指数は2.7%下げて10月以来の安値。
中国がこの日発表した8月の財新製造業購買担当者指数(PMI)は、世界的な金融危機以来の低水準となった。これを受け、高リスク資産の売りが加速した。中国による先週の人民元切り下げを受け、世界経済をめぐる懸念は既に強まっていた。
BGCパートナーズの市場ストラテジスト、マイケル・イングラム氏は「中国人民元や米政策金利について一段の明確さが得られるまで、大きく上げることはないだろう。今のところどちらも明確ではない」と分析。「それらが明確になったとしても、成長に対する疑問符は根強く残る。投資家はおびえ、混乱している。新興市場株の投資家であれば、恐らく自殺したくなるような気分だろう」と述べた。
VIXはこの日46%上昇し28.03。週間では118%上昇と、過去最大の上げ。
S&P500種の業種別10指数は全て下落。情報技術株やエネルギー株などの下げが目立った。
原題:The Dow Correction And Everything Else That Went Wrong in Stocks(抜粋)
◎米国債:週間で3月以来の大幅高、世界株安で逃避需要
21日の米国債相場は週間ベースで5カ月ぶりの大幅高。世界的な株安とインフレ鈍化観測を背景に国債需要が強まった。
事実上のゼロ政策金利がさらに長期化するとの思惑も10年債の支援材料になった。原油相場の下落でインフレ期待の指標は2010年以来の低水準に近づいた。今週はオーストラリアから英国に至るまで国債相場が軒並み上昇し、先進国の国債の平均利回りは3カ月ぶり低水準となった。
ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「資金はドルと米国債に向かっている。米金融当局が実際に引き金を引くまで、市場参加者は利上げが来るとは信じ難いだろう」と述べた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回り は週間で約16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.04%。同年債(表面利率2%、償還2025年8月)は約1 1/2上げて99 21/32。30年債利回りは12bp低下の2.72%。
10年債とインフレ連動国債10年物の利回り差 は一時1.52ポイントと、2010年8月以来の最小に近づいた。過去5年の平均は2.15ポイント。
原油安
ニューヨーク原油先物相場は週間ベースで8週連続安と、ほぼ30年ぶりの長期的な下落局面にある。
先進国の国債の平均利回りは20日に1.04%に低下した。2011年には最高で2.39%だった。
中国が先週、予想外の人民元の切り下げに動き、同国経済の失速懸念が強まった。これを背景に世界株指数は1月以来の低水準となり、国債需要が強まった。カザフスタンは20日、通貨テンゲの為替相場管理を断念した。同国は歳入を石油輸出に依存している。
SEB(ストックホルム)の債券調査責任者、ユッシ・ヒルヤネン氏は「早ければ来月にという利上げ観測は当然のごとく後退している」と指摘した。
引き締め開始後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定を基にすると、9月16-17日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は32%として金利先物市場は織り込んでいる。前週末は48%だった。
原題:Treasuries Post Best Week Since March as Stock Markets Tumble(抜粋)
◎NY金:続伸、週間で7カ月ぶり大幅高-パラジウムは大幅安
21日のニューヨーク金先物相場は続伸。週間では7カ月ぶりの大幅高となった。世界的な株安で逃避の買いが集まった。一方でパラジウムは6週ぶりの大幅安。中国輸入の減少を受けて需要不安が広がった。
TDセキュリティーズのシニア商品ストラテジスト、マイク・ドラゴシツ氏(トロント在勤)は中国の輸入統計について電話インタビューで、「製造業と自動車販売の減少トレンドがパラジウム需要を圧迫していることが鮮明になった」と指摘。「中国での需要低下はパラジウムの状況をひどく悪化させている」と続けた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比0.6%高い1オンス=1159.60ドルで終了。週間では1月16日以来で最大の4.2%高。
パラジウム先物9月限は3%下げて604.45ドル。7月7日以来の大幅安。銀とプラチナも下落した。
原題:Palladium Posts Biggest Decline in Six Weeks While Gold Rallies(抜粋)
◎NY原油:一時40ドル割れ、約6年ぶり-需給悪化見通しで
21日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅反落。一時は約6年ぶりに1バレル=40ドルの節目を割り込む場面があった。世界的な供給超過に解消の兆しが見えない中、中国の景気減速で需要が減少するとの不安が広がった。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、「サウジやロシア、米国といった大型生産国の間であからさまな市場シェア争奪戦が繰り広げられている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比87セント(2.11%)安い1バレル=40.45ドルで終了。一時は39.86ドルまで下げた。
原題:Oil Falls Below $40 for First Time Since 2009 as Glut Worsens(抜粋)
◎欧州株:ストックス600、調整局面入り-中国懸念で3日続落
21日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数が3営業日続落。過去最高値からの下落率は13%に達し、調整局面入りした。
英FTSE100指数は20日に調整局面に入った。西欧市場では18カ国のうち13カ国で、主要株価指数の高値からの下落率が10%以上となり、ドイツのDAX指数は18%下げている。
先週の中国人民元切り下げをきっかけとする株安は勢いを増し、米国株にもついに波及。一方、安全とされる金や円は買われている。
MPPM(独エップシュタイン)で資産運用に携わるギレルモ・ヘルナンデス・サンペレ氏は、「中国は巨大な像で、動けば大きな勢いを生じさせる」とし、「市場のセンチメントは間違いなく今年最悪の時期にネガティブに変わった。8月は出来高が極めて小さいため、動きが増幅される月であるためだ」と語った。
ストックス600指数が過去最高値を付けた4月以降、業種別指数では商品銘柄が最も売られ、26%値下がりしている。スイスのグレンコアは今週、過去最安値を更新。第1四半期好調だった自動車銘柄や化学株などの輸出銘柄も4月の時点から大幅に下げている。元の実質切り下げで世界経済の力強さをめぐる懸念が高まった。
原題:Worst Rout for Europe Since ’11 Pushes Stoxx 600 to Correction(抜粋)
◎欧州債:イタリア債続落、中国とギリシャ懸念でリスク意欲後退
21日の欧州債市場ではイタリア国債が続落。中国の製造業活動を測る8月の民間指標が約6年半ぶりの低水準となったことで、高リスク資産の需要が後退した。
イタリア10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は約5週間ぶりの水準に拡大。ギリシャのチプラス首相は20日、解散総選挙をにらんで辞意を表明した。アジア株安と商品相場の下落に伴って安全資産を求める動きが強まり、ドイツ10年債利回りは6月以来の低水準に下がった。
ラボバンク・インターナショナルのシニア市場エコノミスト、エルウィン・デフロート氏(ユトレヒト在勤)は「欧州経済への影響波及に関する懸念がいろいろある」とし、「中国や新興市場で起きている状況からギリシャに不透明感が戻ったことまでを背景に、周辺国債のドイツ債に対するスプレッドが拡大した」と付け加えた。
ロンドン時間午後4時48分現在、イタリア10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.86%。同国債(表面利率1.5%、2025年6月償還)価格は0.33下げ96.875。
欧州債の指標であるドイツ10年債に対するスプレッドは130bpに拡大し、先月14日以来の大きさとなった。独10年債利回りは前日比2bp低下の0.56%。これは6月2日以来の低水準。
ギリシャ債は4日連続で値下がりし、10年物利回りが22bp上昇の9.77%。2年債利回りは59bp上げ13.37%。
原題:Italy’s Bonds Slide for Second Day on China Turmoil, Greek Vote(抜粋)
VIXは、リーマンショックのときより遥かにしたの水準だけど、
VIXのVIX=VVIXは、過去最高水準。
金は上がって、銀や白金が下がるというのは、日次ではまれ。
瞬間的なパニックか相関が大きく変化したか。個別の選好や需給色が強まると相関が過去と変わって、金融市場的には大きな変動やテールリスクが発生しやすい環境になる。
のかな。