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高生産性オランダトマト栽培の発展に見る環境・栽培技術

高生産性オランダトマト栽培の発展に見る環境・栽培技術

わが国の施設栽培で CO2施肥の効果がしばしば確認できないのは,湿度管理ができていないことが挙げられるかもしれない.気孔を開かせるのによい飽差は3~5g/m3 とされているが,それを満たす相対湿度は表1に示すようになり,気温 25℃では 75~85%の,30℃では 85~90%の相対湿度を必要とする.オランダでは,気温のみならず CO2 濃度維持と湿度管理が施設環境管理の重要な課題であり,加温しながら天窓を開くような場合もある.
筆者らがわが国の栽培ハウスで測定した結果では,特に冬季に異常乾燥注意報が発令されているような気象条件では,ハウス内の湿度もかなり低くなっており,気温や光強度は十分な状態でも,飽差が大きいために気孔は閉じている可能性が高い.
湿度は作物の生育のみならず,病害などの発生にも強くかかわっている.特に,夜間の湿度を結露するような状況にしないことは,病害発生を抑制するために重要である.

 

植物の生長にとって最適の飽差は三~六g/m3とされている。飽差が六以上だと水分欠乏の危険を感知して気孔を閉じ、蒸散はされなくなる。逆に飽差が三以下になり空気が湿り過ぎると、植物と空気に水蒸気圧差がなくなり、気孔は開いていても蒸散は起こらず、炭酸ガスも吸収できない。

 

http://www.fc.chiba-u.jp/plant%20factory/project_plant/Holland_Ikeda.pdf