Yield Co

イルドコ (Yield Co)

太陽光発電など再生可能エネルギーの長期売電収入を収益の源泉にした投資有価証券。「利回りを生む会社」といった意味のYield companyが語源とされる。太陽電池の製造や太陽光発電所の建設を手掛ける大手の米サンエジソンがイルドコとしてテラフォーム・パワーを設立し、7月にナスダックに上場した。米国ではほかにもイルドコの上場や上場計画が相次いでいる。
 サンエジソン本体の業績は太陽電池需要の浮き沈みに左右される。そこで太陽光発電事業だけを分離して上場させれば、太陽光発電所が生むキャッシュフローから安定収益を得たいと考える投資家のニーズに応えられる。
 似たような投資形態としては日本でも投信などでおなじみのマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)がある。MLPは天然資源の輸送パイプライン事業などに投資し、輸送料などが収益源。ただし米国の規制により、再生可能エネルギーはMLPの対象にできない。そこで新たに生まれたのがイルドコだ。
 イルドコはMLPに比べて市場規模がまだ小さく、流動性の低さが課題だ。三井住友アセットマネジメントの曽志崎雄大商品部マネージャーは「今後複数のイルドコに分散投資するファンド組成され、年金マネーなどが流れ込めば、市場は拡大する可能性がある」と指摘する。(本多奈織)
[2014年10月12日]

 

SunedisonやSolar Cityといった太陽光関連の株価が大幅下落してたのは知ってたのですが、「イールドコ」というのは初耳でした。日経ヴェリタスに乗ってたので備忘録メ。

 

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SunEdison, Inc. (SunEdison) is a developer and seller of photovoltaic energy solutions, an owner and operator of clean power generation assets, and a developer and manufacturer of silicon wafers. The Company operates in three segments: Solar Energy, TerraForm Power and Semiconductor Materials through SunEdison Semiconductor Ltd. (SSL). The Company's Solar Energy segment provides solar energy services that integrate the design, installation, financing, monitoring, operations and maintenance portions of the downstream solar market for the Company's customers. The Company's TerraForm Power segment owns and operates clean power generation assets, both developed by the Solar Energy segment and acquired through third party acquisitions that sell electricity through long-term power purchase agreements to utility, commercial, and residential customers. The Company's Semiconductor Materials segment includes the manufacture and sale of silicon wafers to the semiconductor industry.

 

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TerraForm Power, Inc. (TerraForm Power), formerly SunEdison Yieldco, Inc., owns and operates contracted clean power generation assets. The Company operates the power generation assets of SunEdison, Inc. and its consolidated subsidiaries (SunEdison), and third parties. It focuses on acquiring solar and wind generation assets serving utility, commercial and residential customers. Its portfolio consists of solar and wind projects located in the United States, Canada, the United Kingdom, and Chile with an aggregate nameplate capacity of 1,507.3 Megawatts as of February 20, 2015. Its portfolio as of February 20, 2015 includes both solar generation facilities and wind power plants consisting of 1,223.4 Megawatts of nameplate capacity from utility-scale power plants and 283.9 Megawatts of nameplate capacity of commercial, industrial, Government and residential customers. It is the managing member of Terra LLC, and operates, controls and consolidates the business affairs of Terra LLC.

 

2014 年 8 月 12 日 13:26 JST
• サンエジソンのイルドコ設立
 利回りへの探究心は興味深い投資対象組織を幾つも生み出してきたが、その流れはハイテクの世界にも及んでいる。最も新しく生まれた利回り追求型の投資対象がイルドコ(Yieldco)だ。これは太陽光発電関連企業を中心とする再生可能エネルギー会社が事業を分離独立させた企業であり、安定したキャッシュフローに支えられた安定配当を高い配当性向の下で提供するとされている。

 イルドコの人気は高まっているようだ。先月、太陽光発電関連サービスのサンエジソン(SUNE)が、同社が完了させたプロジェクトを取得して運用する会社としてテラフォーム・パワー(TERP)を設立し、新規株式公開(IPO)を実施した。上場初日の7月18日に予定上限の25ドルを付けた株価は、8月8日終値で32.35ドルと、短期間で29%上昇している。

 次はファースト・ソーラー(FSLR)によるイルドコのスピンオフが噂されており、経営陣は先週、その判断のための評価プロセスが間もなく終わると述べた。ニーダムのアナリストであるエドウィン・モック氏は、イルドコ設立の可能性が非常に高いとして、その翌日に投資判断を「買い」に引き上げている。

 MLPは利上げが懸念されるなかでも人気を維持しており、ベンチマークのアレリアンMLP指数は6月末までに16.3%上昇。ハイテク株偏重のナスダック総合指数の4.6%を大きくアウトパフォームしている。

• 新しい期待
 それにしても、浮き沈みの激しかったソーラー業界がパイプラインのような変化に乏しい業界の真似事をし出したのは、どういうわけか。以前はファースト・ソーラーやサンパワー(SPWR)といった太陽電池メーカーの株価が期待感から急騰していた。しかし、下支えしていた政府の補助金のもろさが露呈し、公的支援がなければ生き残れないほどコストが高いことが明るみになると、その期待は急速にしぼんだ。

 株価急落の後、ソーラー業界はクリーンなイメージで息を吹き返した。新しい期待の根本にあるのは、もはや太陽光発電パネルの販売急増の見込みではなく、ファースト・ソーラーなどがプロジェクトマネジャーとしてケーブル会社のように安定したキャッシュフローを稼ぎ出すという見通しである。

 再生可能エネルギー関連のイルドコが成熟し始めた証拠に、長い間MLPを支えてきた投資家の一部がイルドコを買い始めている。複数のイルドコに投資していると言うトータス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャーのジェームズ・ミック氏は、「イルドコにはわれわれがMLP用に設定したのと同じ基準を満たしているものもある」と指摘する。

 テラフォームは、「分配可能なキャッシュ」の85%を配当に回すと約束すると同時に、そのキャッシュの年間15%の増加を見込んでいる。これにより、MLP投資家の定めた基準である配当支払いの増加をクリアできる。テラフォームがソーラープロジェクトで得たキャッシュを元手に支払う配当は1株当たり90セントで、配当利回りは3%だ。これはMLPの平均6%には遠く及ばないが、イルドコにはMLPにない魅力がある。それは法人に準じた課税方式で、それにより、配当分配方式がネックとなってMLPに投資できないミューチュアルファンドからも投資資金を集めることができる。

 例えば、「風力および太陽による再生可能エネルギーの北米最大の発電事業者」と自称するネクストラ・エナジー(NEE)は、パートナーシップでありながら通常法人と同じ課税方式を選択した。その結果投資家層が広がり、株価は年初来で11%上昇している。

• 問われる安定性
 問題は、太陽光やその他の再生可能エネルギーによる発電収入は、本当に安定しているのかという点だ。テラフォームは広報資料でソーラー市場の「予測可能性」をアピールし、「燃料コストリスクがなく、ソーラー技術の信頼性は高くなっているため、ソーラーセグメントは魅力的だ」と訴えている。

 しかしソーラー弱気派は、浮き沈みの激しかった過去を強調する。その1人であるアキシオム・キャピタルのアナリスト、ゴードン・ジョンソン氏は、イルドコは基本的にMLPほど信頼性がないと懐疑的だ。同氏は先週、ファースト・ソーラーのイルドコの見通しについて、「既存のイルドコのソーラープロジェクトのどれかがつまずくかアンダーパフォームし、キャッシュフローが配当を十分に支払えないほど減少すれば」大失敗する可能性があると書いた。

 革新によって拡大を続ける業界からの有望なインカム収入源にもなり得るイルドコを検討しない手はないが、再生可能エネルギーはまだ安定することなく進化し続けていることを忘れるべきではないだろう。同業界がテラフォームの主張するように安定しているのか、それとも過去と同様に危ういままなのかどうかは、時間が経ってみないと分からない。

 

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 SolarCity Corporation (SolarCity) sells renewable energy. The Company integrates the sales, engineering, installation, monitoring, maintenance and financing of its distributed solar energy systems. It offers long-term energy solutions to residential, commercial and government customers. It offers its customers the option to either purchase and own solar energy systems or to purchase the energy that its solar energy systems produce through various contractual arrangements. The Company's products, services and technologies include solar energy systems, customer agreements, grid control / energy storage systems, Zep solar mounting systems and software. The Company's wholly owned subsidiary, Zep Solar, Inc. (Zep Solar) licenses its Zep Groove technology to photovoltaic module and power electronics manufacturers, and supplies the Company with complementary mounting and grounding hardware. The Company served customers in 15 states and the District of Columbia, United States.

 

http://eneken.ieej.or.jp/data/5510.pdf

 

専門企業もしくは企業の一部門やプロジェクトそのものを上場するMLPやYieldCoで、当該企業からすればファイナンス手法の多様化だけど、投資家としてはどちらも金利上昇に弱く、原油エネルギー価格下落に弱いという特徴があるので、今回の原油下落では結構傷んだ投資家もいるんじゃないかなと思う次第です。

 

 

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