http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/gijutsu/nougyo_tech/byougaityuu/byougaityuu-index/tomato/to062.html

灰色かび病

○概要

この病気は、トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、イチゴなど、きわめて多くの作物に発生し、いずれも同じ灰色かび菌によって引き起こされる。トマトの栽培期間中に低温多湿の条件がそろえばいつでも発病し、とくにハウス栽培で12月から翌年の5月にかけて発生が多い。
 
○病徴と診断
地上部のあらゆる部分を侵すが、中でも果実の被害が最も大きい。古い花弁やがく片を足場に、果頂部やへたの付近から菌が侵入する。幼果では、咲き終わった花のしぼんだ花弁に灰色のかびが密生して、落部から菌がひろがることが多い。またそれよりも大きな果実では、暗褐色水浸状の病斑ができ、しだいに拡大して果実が軟化腐敗する。また果実では径1〜2mmの黄白色で輪になった中心点のある小斑点ができることがあるが、これはゴーストスポットと呼ばれ、この病気の特徴である。葉には褐色の大型円形病斑ができ、また茎や葉柄には暗褐色水侵状の円形病斑ができ、病勢の激しいときにはそれより上部の茎葉が枯死する。生育後期には、茎葉や枝の分かれ目に落下した花弁から発病したり、また、わき芽を摘んだ切口や摘果した切口から発病することが多い。病斑部にはいずれも灰色かび病のかびを密生する。
 
○発生生態
病原菌は被害植物で越冬するほか、切りわらなどの有機物でも繁殖して越冬し、これが伝染源となる。胞子は空気中の湿度が高いときに、非常によく形成し、乾燥条件下では活発に空気伝染する。
20℃前後の気温が続き、湿度の高いときに発病が多く、特にハウス栽培で被害が大きい。
 

http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/info/dtl.php?ID=3251

 

果実の病徴;ゴーストスポット

作物名
 
トマト
 
 
 
一般名称
 
灰色かび病
 
 
 
学術名称
 
Botrytis cinerea
 Persoon:Fries
 
 
 
症状
 
 主として果実での発生が多いが、茎や葉にも発生する。果実では開花後の花弁を足がかりとして発生するため、花弁の残りやすい萼付近から腐敗が始まることが多い。最初は褐色水浸状の小斑点を生じ、やがて灰白色~褐色水浸状に腐敗部分が拡大する。腐敗が進むと表面に灰色のかびを生じる。
 葉では先端の葉縁に褐色病斑を生じることが多く、多湿状態では表面にかびを生ずる。茎では暗褐色水浸状の円形病斑を生じ、病勢が進展するとそれより上部は枯死する。
 また、果実にゴ-ストスポットとよばれる直径1~2mmの中心点のある白色円形小斑点を生ずることがある。
 
 
 
発生条件
 
 第一次伝染源は残存した罹病茎葉の菌糸や分生子、菌核であると考えられている。いったん発病が始まると、病斑上に形成された多数の分生子によって次々と伝染する。発病適温は20℃で比較的低温であるが、温度よりも湿度の影響が大きく、ハウス栽培では降雨の多くなる3~4月の発生が多い。
 
 
 
対策
 
(1)十分に換気を行うとともに、地中かん水、マルチの使用、敷きわら、通路へのモミ殻の施用等によってハウス内が多湿とならないようにする。特に、過かん水は多湿となりやすいので注意する。
(2)花弁を足がかりとして発病するので花弁の除去に努める。
(3)通風を良くするため、極端な密植は避け、過繁茂とならないように適切な整枝、摘葉に努める。
(4)罹病茎葉、果実の早期発見に努め、分生子形成前に除去処分する。
(5)ベンズイミダゾ-ル系薬剤、ジカルボキシイミド系薬剤およびジエトフェンカルブの混合剤には耐性菌が発生するので、同一系統の薬剤の連用は避ける。

トマト果実品質の改善

http://www.nittobo.co.jp/business/environment-health/green/grodan/20100831g_news04J.pdf

 

正確な根域管理による果実の生理障害の低減

 

ロダン ロックウールとは
ロックウール社*(Rockwool B.V. オランダ籍)は、1969年に世界で初めて農業・園芸用にロックウールの生産販売を開始した世界トップメーカーであり、世界60ヶ国以上で営業展開しています。玄武岩を主原料とするグロダン ロックウールは、同社の持つ高度な製造システムと栽培ノウハウにより、土耕を遙かに上回る高品質の人工培地として、世界各国で使用されています。
日東紡はロックウール社と日本国内における独占販売契約を締結し、グロダン ロックウールを販売

 

 


トマトは温度の条件で赤くなってしまいます。
でも味はトマトが花が咲いてから赤くなるまでの期間にどれだけ光が多く当たって、
どれだけ多くの糖分が葉から実に転流したかで違ってきます。
つまり、甘くて味がしっかりしているトマトを取りたいのなら、
温度は生長を止めない程度に低く、でも光の条件がいいのが一番なのです。
特にビニルハウスで栽培することの多い市販のトマトは夏なんてすぐ積算温度に達してしまってじっくりおいしくなれないのです。

  

高生産性オランダトマト栽培の発展に見る環境・栽培技術

高生産性オランダトマト栽培の発展に見る環境・栽培技術

わが国の施設栽培で CO2施肥の効果がしばしば確認できないのは,湿度管理ができていないことが挙げられるかもしれない.気孔を開かせるのによい飽差は3~5g/m3 とされているが,それを満たす相対湿度は表1に示すようになり,気温 25℃では 75~85%の,30℃では 85~90%の相対湿度を必要とする.オランダでは,気温のみならず CO2 濃度維持と湿度管理が施設環境管理の重要な課題であり,加温しながら天窓を開くような場合もある.
筆者らがわが国の栽培ハウスで測定した結果では,特に冬季に異常乾燥注意報が発令されているような気象条件では,ハウス内の湿度もかなり低くなっており,気温や光強度は十分な状態でも,飽差が大きいために気孔は閉じている可能性が高い.
湿度は作物の生育のみならず,病害などの発生にも強くかかわっている.特に,夜間の湿度を結露するような状況にしないことは,病害発生を抑制するために重要である.

 

植物の生長にとって最適の飽差は三~六g/m3とされている。飽差が六以上だと水分欠乏の危険を感知して気孔を閉じ、蒸散はされなくなる。逆に飽差が三以下になり空気が湿り過ぎると、植物と空気に水蒸気圧差がなくなり、気孔は開いていても蒸散は起こらず、炭酸ガスも吸収できない。

 

http://www.fc.chiba-u.jp/plant%20factory/project_plant/Holland_Ikeda.pdf

植物の水分欠乏時の成長促進機構

東大と理研、植物の水分欠乏時の成長促進機構を発見 :日本経済新聞

植物の水分欠乏時の成長促進機構の発見 -作物の乾燥や塩ストレス時の成長や収穫を向上させる技術開発への貢献に期待-

 

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0431762_01.pdf

 


植物の水分欠乏時の成長促進機構の発見
発表のポイント
◆植物が水分欠乏ストレス時に働かせる成長促進機構を発見し、その制御機構を分子レベルで明らかにしました。

◆サブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼ(注1)とその下流で働く因子が、水分欠乏ストレス環境下において、不要なmRNAの分解を活性化して植物の成長促進に役割を果たしていることを明らかにしました。

◆作物の干ばつや塩害などの水分欠乏ストレス時の成長や収量を向上させる技術開発への貢献が期待されます。

発表概要
植物は刻々と変化する生育環境に適応して成長するため、様々な遺伝子の発現を絶えず調節しています。干ばつや塩害等による水分欠乏ストレスにさらされた植物では、植物ホルモンであるアブシシン酸(ABA、注2)が蓄積し、ABA活性化型のサブクラス III SnRK2タンパク質キナーゼを介してストレス耐性遺伝子群の発現が誘導され、耐性が獲得されることが知られています。一方、水分欠乏ストレスの初期にABAを介さずに活性化するサブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼが存在していますが、それらがどのような役割を担っているのかは不明なままでした。 
 今回、東京大学の篠崎和子教授らと理化学研究所の共同研究グループは、サブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼとその下流で働くmRNAの脱キャップ複合体(注3)の構成因子VARICOSE(VCS)が、水分欠乏ストレス環境下において不要なmRNAの分解を活性化していることを明らかにしました。サブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼが欠損した変異体ではストレス時特異的に植物の成長が阻害されることから、このmRNA分解機構はストレス時の植物の成長を促進する働きを示すことが明らかになりました。本研究の成果は、植物の水分欠乏ストレス時の成長や収穫量を向上させる新たなアプローチの提案につながると期待されます。

発表内容
植物の水不足(水分欠乏)は、干ばつ地域や塩害土壌等の不良生育環境下で引き起こされるのみならず、日照りが長く続いた時や海水を被るなどの様々な生育環境下で引き起こされます。植物にとって水は光合成に必要であり種々の細胞活動の維持に必須であるため、水分欠乏ストレスは植物の生存を脅かす最も危険な環境ストレスの一つです。水分欠乏ストレスにさらされた植物細胞では、植物ホルモンであるABAが蓄積し、ストレス耐性能を付与する遺伝子群の転写が誘導されます。共同研究グループはこれまでに、ABAによって活性化するサブクラス III  SnRK2タンパク質キナーゼとその下流で機能するAREB転写因子が、ABAを介した転写誘導において重要な役割を果たすことを明らかにしていました。SnRK2タンパク質キナーゼは高等植物では複数種存在しており、それぞれのSnRK2ファミリーが異なる機能を有していると考えられています。進化的に高等な種子植物では、水分欠乏ストレス時にABAを介さずに活性化するサブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼが見出されていますが、それらがどのような分子的・生理的機能を果たしているのかは不明なままでした。

 

今回、共同研究グループは、共免疫沈降法と質量分析計を組み合わせた手法により、サブクラス I SnRK2タンパク質キナーゼの相互作用因子の同定を試みました。その結果、mRNAの5’キャップ構造の除去に関与するmRNA脱キャップ複合体の構成因子であるVARICOSE (VCS) がサブクラス I SnRK2の新規な相互作用因子として同定されました。VCSはmRNAの脱キャップおよびmRNA分解を制御しており、水分欠乏ストレス時に複数箇所でリン酸化修飾を受けることが明らかにされています。しかし、VCSのリン酸化を制御するタンパク質キナーゼおよびそのリン酸化の生理的な意義は不明なままでした。共同研究グループは、サブクラス I SnRK2が水分欠乏ストレスに応答してVCSをリン酸化する主要なタンパク質キナーゼであることを見出しました。この結果から、サブクラス I SnRK2は水分欠乏ストレス時にVCSのリン酸化を介して何らかの分子的・生理的応答を制御していることが予測されました。

さらに共同研究グループは、サブクラス I SnRK2が水分欠乏ストレス時にVCSのリン酸化を介してmRNA分解を制御しmRNA蓄積量を調節している可能性を検討しました。まず、サブクラス I SnRK2遺伝子を欠損したsrk2abgh変異体とVCS<遺伝子の発現量を低下させたVCSノックダウン植物体(注4)を用いてトランスクリプトーム解析(注5)をおこないました。すると、srk2abgh変異体およびVCSノックダウン植物体において、水分欠乏ストレス時に発現量が減少する遺伝子群が野生型株と比較して高レベルで発現していることがわかりました。そこで、これらの植物体においてmRNA分解がどのように影響を受けているのかを解析した結果、水分欠乏ストレス時に発現量が減少する遺伝子群のmRNAの分解が阻害されていることが見出されました。以上より、水分欠乏ストレス時にサブクラス I SnRK2がVCSのリン酸化を介して不要なmRNAの分解を活性化していることが明らかになりました。さらに、srk2abgh変異体およびVCSノックダウン植物体はストレスのない正常な状態で生育させると野生株と同様に生育するのに対して、水分欠乏環境下で生育させると野生型株よりも顕著な生育阻害を示しました(図1)。これらの結果から、サブクラス I SnRK2とVCSによるmRNA分解制御は、不要なmRNAの分解を促進することで植物の成長を促進する役割を果たしていると考えられました。

以上より、ABA活性化型のサブクラス III SnRK2はストレスによる転写誘導を活性化するのに対して、サブクラス I SnRK2はVCSのリン酸化を介して、水分欠乏ストレス時に不要なmRNAの分解を活性化することで植物の成長を促進することが明らかになりました(図2)。サブクラス I SnRK2およびVCS種子植物で高度に保存されていることから、本研究で明らかとなったサブクラス I SnRK2とその下流で働くVCSを介したmRNAの分解調節機構は、イネやダイズといった作物でも保存されていると考えられます。そのため、サブクラス I SnRK2やVCSをターゲットにした分子育種やこれらの活性を調節する薬剤の開発等により、干ばつ等による水分欠乏ストレス時の成長や収量を向上させた作物の開発への応用が期待されます。

 

Lake Street Dive

ラジオを聞くことが多い。ハウス内で作業してるときは、ずっとラジオ聴いてるし、家に帰ってもテレビ見ないけど、ラジオ聴いてくつろいだり作業してる。

トマトと会話してるときに、流れてきたラジオで、Lake Street Dive というグループの曲がいいなと思った。ジャクソン5のカバー

 

youtu.be

Hazard Analysis Critical Control Point

HACCP(ハサップ)とは:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

 

HACCPとは
Hazard Analysis Critical Control Pointの略称です。
ハサップまたはハセップとも呼ばれます。

従来の食品の安全性を確保する手段は、製造する環境を清潔にすれば安全な食品が製造できるとの考えのもとで製造環境の整備、衛生の確保に重点が置かれていました。製造された食品の安全性の確認は、主に最終製品の抜取り検査、微生物の培養検査等により行われてきましたが、抽出サンプルのみでは検査に漏れた不良品が食中毒などを引き起こす危険性を排除できません。

それに対し、HACCPでは、原料の入荷、調合・充填など製造加工・加熱殺菌(微生物要因)、包装・箱詰め工程における異物混入にいたる食品製造の全工程であらゆる危険を予測・分析(Hazard Analysis:HA)し、その危険を防止(予防、消滅あるいは許容レベル以下に減少)するための重要管理ポイント(Critical Control Point:CCP)を特定し、そのポイントを継続的に監視・記録(モニタリング)し、不良を未然に防ぐ、あるいは異常が認められたら直ちに対策を講じ、解決することにより不良製品の出荷を未然に防ぐ総合管理方式です。

 

ハンバーグを例に具体的に説明します。
ハンバーグを焼く際、ハンバーグの中心温度を何度に上げ、何分過熱すれば安全なレベルになるかを分析します。分析に基づいて決定した方法で調理し、その過程を記録します。これにより、従来の抜き取り検査では得られない全品の安全性が確保できます。また、記録により安全性を証明できます。

背景
HACCPは1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保する目的で開発された食品衛生管理手法です。
国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機構(WHO)の合同機関である食品規格委員会(コーデックス(Codex)委員会)で制定され、各国にその採用が推奨されています。
日本でも1995年に食品衛生法の一部を改正し、1996年5月に「改正総合衛生管理製造過程の承認制度(HACCP法)」として施行されました。
1998年には食品会社のHACCPの導入を資金面から援助するため、厚生労働省農林水産省が共同で「HACCP支援法」を制定しました。支援法は5年間の時限法として制定されましたが、食の安全に対する関心の高まりを受け、2013年12月から2023年12月までの10年間の延長が決まっています。
なお、HACCPは欧米では義務化されていますが、日本での導入は企業の自主性に委ねられています。

1. 以下のケースについてはHACCP認定施設で製造された食品以外、輸出できません。
EU向け水産品
米国向け水産食品
米国・カナダ・香港・EU・シンガポール向け食肉

対EU、対米国向けの水産食品の取り扱い要領については、文末の厚生労働省のウェブサイトを参照ください。

2. 食品については多くの国で何らかの輸入制限や許認可制度を課しています。例えば「製造基準適合証明書(Good Manufacture Practice:GMP)」の提出が求められた場合、HACCP認定書に在外公館の翻訳証明を付したもので代用できます。HACCPを採用していない場合、製造データや分析証明の提出などの点で、許認可の取得は極めて困難です。

3. 欧米では食品製造業はHACCPが義務化されています。アジアでも同様の動きが広がっています。海外で食品製造業に参入する際には注意してください。

 

 

 

 

 

 

2017年

やっとというか、ようやく、

自分の中でも色々なこと整理できてフンギリがついた。

もやもやしながら、葛藤もあった時期、

とりせあず走り続けて、大小、乗り越える壁を作って挑戦し続けて、気をまぎらわせたじき。

ただただ、呼吸して、ご飯食べてた時期。

もあったけど。

今、今日は結構ワクワクしてて、目指す目標といまやんなきゃだめなこと、課題も明確になりつつある。山登りでいえばたぶん一合目くらい。登れない山じゃない。他の人みれば低いのかもしれんけど、それは関係ない。

10年ぶりくらいかな、こういう気分は。

がんばるぞー